若い頃、和楽器奏者同士で和楽器の普及を語り合う割には
ホールで知り合いにチケット売って来てもらって
、なんの意味があるのかと思って反発の意味もあってやってたストリート。
ストリートで知らない人に聞いてもらって「いいなぁ、自分もやってみたい」と思ってもらいたい。
そんな音楽がやりたくて、楽器購入から初めて、人集め、アンプの購入、場所の確保、作曲者とお近づきになったり、疎遠になったりの人間関係、そもそも音楽で食える食えないの話から初めて、途方も無い時間がかかってようやくストリートでの演奏が実現したのだが、
全く伝わらなかった。
https://youtu.be/XePNOhWbM70
音楽の素晴らしさは変らなくても、
音響であったり、ステージング、マーケティング一つで伝わらない。
いつか自分の音楽を見失う。
この曲「上昇の彼方」の解説
「人は途方も無い階段を登っているのでは無いだろうか。」
人は自分のやりたいことに終わりが無いのに気づいて、愕然とする。
まだまだ表現したり無いことは山ほどある。
いつか、自分の音が伝わる日を目指して。
「上昇の彼方」
沢井比河流作曲 解説
人は途方も無い階段を一段ずつ登り続けているのではないだろうか。
その階段は、時であったり空間であったり精神であったりと、色々な姿をもち、
あらゆる方向へと延びている。そして人は一段ずつ上昇を続ける。
何処へ向かって?何の為に?きっとその答えを求めて上を目指すのであろう。
人は上昇を目指し、ゆっくりと、しかし確実に一歩一歩踏み締め登って行く。
そして上昇の彼方を発見する。
ユニゾンを徐々に増やしながら第二楽章に入ると、その先には更に
世界が広がる。
そこは終点か、はたまた通過点か、或いは下降の彼方なのであろうか