インバウンドのその先へ
「日本文化の海外輸出?自分でやりたいんだから勝手にやれば?それが何か日本の役に立つの?」
という自分の中にすら起こる疑問を消すことができず
それゆえスボンサーを募る等もせず6度に渡り
完全自費でニューヨークまで行き
色々思索を巡らせていましたが
今回ニューヨークでその答えらしきものを見つけました。
インバウンド団体では最大手の
NPO法人日本文化体験交流塾は10年前の設立時から理事をしておりましたが
設立当初のセミナーで国土交通省の方が
「日本は少子化でこのままでは国力も下がる、かと言って移民を受け入れるには反発も強い国民性ゆえインバウンドに力を入れお金を落としてもらう国の方針になった」
と言っておられるのを聞きました。
ニューヨークには行きたい!という思いは募るばかりでしたが若い頃はそうそう三味線だけで食えるわけもなく日本文化をお金が無くても知恵さえあれば出来る外国人観光客向けの三味線、箏、合気道講座等インバウンドに長年携わって来ました。
しかし外国人の友人の友達の書き込み等を見ると
アニメを見て日本に憧れ日本に来たりすることは言うまでもなく
外国人尺八奏者が日本に来てルーツを探す旅をしたり、
外国人津軽三味線奏者が大会に参加したり、
海外で合気道を学んでいる人が本部道場にビジターで来たりと
インバウンド収入と言うのは
「海外に輸出された日本文化が日本に外国人を呼び寄せる」
ことが多いのです。
前回の日記の通り日本は日本文化の輸出には確実に三流以下の国。
Shamisenなんて街ゆく人は聞いたこともないのです。
テコンドーは知っていても
Aikidoは武道マニア以外には殆ど知られていないのです。
今はインバウンドというと日本に来た外国人に日本を体験することしか全く見えて無いですが、
インバウンドのその先へ、
日本文化の海外輸出をすることによってインバウンド業界も活気づけることを
東京オリンピックが終わり確実にインバウンド業界が縮小することが予想されているので、
そろそろ国の方針として決めるべきでしょう。
願わくば
今のテレビ業界のように
外国人が日本文化をやってる姿を好奇の目で放送するのでは無く(しょっちゅう問い合わせが来る)、取材対象にすらならないくらいに当たり前になりますように。