猫のイメージが強い三味線の皮だが、
津軽三味線の皮は全て犬の皮だ。
細棹の稽古用も殆どが犬の皮だ。
三味線の皮はどこから、、という疑問に
一般的な答えとして
「中国や韓国など、犬を食べる習慣のある国から輸入」
というのがある。
しかしこれは批判を避ける為にこう説明する意味合いが強い
のではないかと考えている。
実際は今でも日本の保健所からも入っていて、
http://www.jinken.ne.jp/buraku/shamisen/
日本の皮作り職人さんは「完全に無視」な言葉だからだ。
<皮剥ぎ>
週3回、大阪府と和歌山市から保健所で処理された犬が運ばれてくる。1回につき20〜30頭あるが、今は保管する冷凍庫が満杯に近いため、津軽三味線に使えそうな大きめの犬を選んで“めくる”(皮を剥ぐ)。すぐに加工しないものは冷凍庫へ。皮を剥いだあとの部分は、保健所が回収し、岐阜県の動物保護センターで焼却処理される。
「犬殺し」「犬獲り」って言うけどね、保健所がやらなあかんことをやってきたんやから、仕事にはちがいない。私も和歌山市と大阪府で捕獲人をやってました。野犬がうろついて困るというような連絡が保健所に入ったら、捕獲人が呼ばれるんです。
犬をひっかける針金の引き方なんかは簡単にできるもんやない。その腕を見込んで、保健所は我々を雇ったわけです
牛を屠殺したり、こういった三味線の皮を作る仕事は、
かつては虐げられた人のやっていたことだ。
棹についてはまだ情報があるが、三味線の皮については殆ど情報がない。
殆ど腫れ物に触る感じで隠しているのではないかと思わせるくらい
情報がない。
しかし「三味線の音を決めるのは皮」と言う人たちがその
大事な皮を作ってくれる職人さんを忌み物にするのは
失礼ではないか。
以前朝日新聞夕刊に牛を屠殺する職業の人の話が載っていた。
「あえて私は牛を「殺す」という言い方をします。」
大切な皮を作ってくれる人たちが誇りを持って仕事が出来るように、
きちんと説明すべきところは説明すべきであろう。
皮つくり職人
當山さんの言葉
輸入ものの安い皮も入ってきてるしね。タイにいる友人に勧められて、うちも輸入したことがあるんですよ。毛がついたままの皮が塩漬けで送られてくるんです。でも毛を抜いたらすぐわかる。暑い国やから皮膚病に罹っていて、その跡が残るんです。100枚のうち、使えるのは2割。もったいないからキレイなところだけを選んで使うけど、皮そのものの値段は安くても、輸送費や手間を考えたら割に合わないので止めました。今は向こうの職人が加工して、張るだけの状態になったものを輸入しているらしい。
三味線屋さんは東京だけで100軒ぐらいあるんちゃうかな。でも皮がないと始まらないでしょう。
三味線屋さんや演奏する人たちが「皮づくりをなくさないで」と言ってくれたらええねんけどね。僕らが言うより、何百軒とある三味線屋さんや演奏家の人たちが言ってくれるほうが大きな力になるでしょう。
高橋竹山の素晴らしい音色も、吉田兄弟のパワフルな音楽も、彼らがいなければ聞けなかったのだ。
三味線奏者、皮張り職人だけが脚光を浴びる時代はもういい。
和楽器ブロガーとしてはこのことを伝えていこうと思う。
↑三線の蛇皮についての本はありましたが、三味線の皮については著書すらありませんでした。
演奏情報
http://www.shamimaster.com/informationj.html
新宿津軽三味線教室
http://www.shamimaster.com/kyoushitu.html
津軽三味線、琴、沖縄三線、演奏教室
三味線弾きシシド(小山貢山)
Shamimaster toshi
津軽三味線の皮は全て犬の皮だ。
細棹の稽古用も殆どが犬の皮だ。
三味線の皮はどこから、、という疑問に
一般的な答えとして
「中国や韓国など、犬を食べる習慣のある国から輸入」
というのがある。
しかしこれは批判を避ける為にこう説明する意味合いが強い
のではないかと考えている。
実際は今でも日本の保健所からも入っていて、
http://www.jinken.ne.jp/buraku/shamisen/
日本の皮作り職人さんは「完全に無視」な言葉だからだ。
<皮剥ぎ>
週3回、大阪府と和歌山市から保健所で処理された犬が運ばれてくる。1回につき20〜30頭あるが、今は保管する冷凍庫が満杯に近いため、津軽三味線に使えそうな大きめの犬を選んで“めくる”(皮を剥ぐ)。すぐに加工しないものは冷凍庫へ。皮を剥いだあとの部分は、保健所が回収し、岐阜県の動物保護センターで焼却処理される。
「犬殺し」「犬獲り」って言うけどね、保健所がやらなあかんことをやってきたんやから、仕事にはちがいない。私も和歌山市と大阪府で捕獲人をやってました。野犬がうろついて困るというような連絡が保健所に入ったら、捕獲人が呼ばれるんです。
犬をひっかける針金の引き方なんかは簡単にできるもんやない。その腕を見込んで、保健所は我々を雇ったわけです
牛を屠殺したり、こういった三味線の皮を作る仕事は、
かつては虐げられた人のやっていたことだ。
棹についてはまだ情報があるが、三味線の皮については殆ど情報がない。
殆ど腫れ物に触る感じで隠しているのではないかと思わせるくらい
情報がない。
しかし「三味線の音を決めるのは皮」と言う人たちがその
大事な皮を作ってくれる職人さんを忌み物にするのは
失礼ではないか。
以前朝日新聞夕刊に牛を屠殺する職業の人の話が載っていた。
「あえて私は牛を「殺す」という言い方をします。」
大切な皮を作ってくれる人たちが誇りを持って仕事が出来るように、
きちんと説明すべきところは説明すべきであろう。
皮つくり職人
當山さんの言葉
輸入ものの安い皮も入ってきてるしね。タイにいる友人に勧められて、うちも輸入したことがあるんですよ。毛がついたままの皮が塩漬けで送られてくるんです。でも毛を抜いたらすぐわかる。暑い国やから皮膚病に罹っていて、その跡が残るんです。100枚のうち、使えるのは2割。もったいないからキレイなところだけを選んで使うけど、皮そのものの値段は安くても、輸送費や手間を考えたら割に合わないので止めました。今は向こうの職人が加工して、張るだけの状態になったものを輸入しているらしい。
三味線屋さんは東京だけで100軒ぐらいあるんちゃうかな。でも皮がないと始まらないでしょう。
三味線屋さんや演奏する人たちが「皮づくりをなくさないで」と言ってくれたらええねんけどね。僕らが言うより、何百軒とある三味線屋さんや演奏家の人たちが言ってくれるほうが大きな力になるでしょう。
高橋竹山の素晴らしい音色も、吉田兄弟のパワフルな音楽も、彼らがいなければ聞けなかったのだ。
三味線奏者、皮張り職人だけが脚光を浴びる時代はもういい。
和楽器ブロガーとしてはこのことを伝えていこうと思う。
↑三線の蛇皮についての本はありましたが、三味線の皮については著書すらありませんでした。
演奏情報
http://www.shamimaster.com/informationj.html
新宿津軽三味線教室
http://www.shamimaster.com/kyoushitu.html
津軽三味線、琴、沖縄三線、演奏教室
三味線弾きシシド(小山貢山)
Shamimaster toshi