津軽三味線には「人まねをするな、
汝の三味線を弾け」という言葉がある。
昔は一人ずつ曲弾きを弾いていって、
他の人のフレーズを弾いたらヤジが飛んだ
ような世界(岡田修さんHP参照)
まだ若い頃 有名奏者のコピーをして弾いていたら
「他人の曲を弾くな、それは人のふんどしで相撲を取ることだ」
と言われて驚いた記憶がある。
大学で箏を専攻していた時は
「他人の曲を弾く」のが当たり前であり、
逆に「オリジナル曲」を演奏すると批判すらされることもあるからだ。
JPOPでもその傾向があり、徳永英明がカバーで批判されてるのも良く知られている。
誰ですら ショパンは他人の曲だと知っているのに
同じ人でもピアニストがショパンを弾くのは批判しない
この差は何だろうと前から考えていた。
クラッシックでも昔は 演奏者=作曲者であり、
箏でも 演奏者=作曲者
だった時代があった。
そこで残って 「クラシック」「古典」になったのだろう。
音楽のジャンルの歴史の長さの違いであろうという結論になった。
現代の箏曲のジャンル は江戸時代からあるが
津軽三味線というジャンルができて70年くらいと実は非常に新しいジャンルなのだ。
岡田修さんの火の鳥がプロになるきっかけとなった曲といつも説明しているが、
10年ほど前に 岡田修さんに「勉強させていただいてます!」と言ったら
「いいよどんどん盗んで!」
かっこよすぎるだろ!!!
そんな岡田さんと 大会で会いました。
15年くらい前に広島から京都まで行ってコンサートを見に行った時のことを覚えてくれてました。
うれしかったなぁ。