求道(ぐどう)と言う言葉がある。 これは禅の言葉で、 求道精神(いわゆる 「極める」) のことである。 堀尾由謡(ほりおゆうよう)先生は 30歳で初めて三味線を手に取り、 絶対無理と言われながら宮崎の村上三絃堂 に息子さんと一緒に 内弟子に入り、 数年前 津軽三味線 の大会で シニア級で優勝に輝いた方です。 由謡先生は 求道三絃由謡会(ぐどうさんげんゆうようかい)と言う看板を かかげ、禅の精神を三味線に取り入れた先駆者の一人であるのです。 私が出身の松山市に稽古場があるので、 昔何度もお世話になったもので、 後に大会で優勝したことを知り、 求道三絃 を体現した ということで私は そういうことだったのか! と感動した覚えがある。 話しを求道 に戻す。 禅の開祖は中国の達磨と言われ、 慧可(えか)が教えを請う為に達磨を訪れた際、 慧可が達磨に入門を請うが許されず、片臂(ひじ)を切って決意を示し、 彼の求道心の高さを知り、入門を 許したという故事がある。 写真は雪舟が描いた 恵可断臂図(えかだんぴず) 発祥の地中国では禅宗は廃れ、日本だけに残っており、 茶道や合気道、座禅前の掃除なども「動く禅」と言われる。 ドイツの哲学者、オイエンヘリゲル著「弓と禅」にある話しで、 弓道の名人「阿波研三」が 暗闇の中、弓を打ち、一本は的の中心に、 二本目は刺さった矢を真っ二つに割けた、という話しを書いている。 名前は忘れたが、他武道の達人にも、 「これ以上のことは教えられません、後は禅に学んでください。」 という言葉がある。 真の日本文化とは「求道精神」なのである。