mixiと違ってこちらは検索にひっかかるので

思いついた津軽三味線の知識を書いておきます。


津軽三味線は門付けで大きい音を出そうとしたことから

太棹を使った、という説明をする人がいますが、

書籍を読んでみるとどうやら違うようです。。


それもそのはず、雪や風などの厳しい環境の中で

重い太棹 は使えません。


津軽三味線の始祖、 仁太坊が、
一年に一回の祭りの舞台上で、

他の人間より目立とうと思って大きな音を出そうと

義太夫の太棹を使ったのがはじまりです。


津軽三味線の精神は、私はここにあると思います。

津軽三味線の曲弾きと言うと、

音楽的テクニックを見せて演奏する、という

スタイルになっていますが、

曲弾きの 曲は本来、曲芸の曲であり、

今でも落語家さんなどは、首の後ろで三味線を

弾いて

「曲弾き」とやっています。



津軽三味線は、普通の三味線と違い、

糸巻きが1,3,2の順になっています


本来ならば2の糸をつけるべき糸巻きに三の糸が付いており、

三の糸をつけるべき糸巻きに二の糸がついているのです。

これは二つ説明の仕方があり、

昔絹糸を糸として使っていた時代に、

1,2,3では3の糸の角度が大きくなってしまい、

金具との接地面積が大きくなり、糸が切れやすくなるので

1、3,2に変え、その後糸がナイロンになっても

名残が残ったという理由。


調弦する際に棹の同じ側で1、2とやってから

違う側で3に行く方法の方が、

交互にやるよりやりやすい、という理由からです。


名残が残ったのは後者の理由だから、というのが

正しいのかもしれません。

ちなみに竹山流では普通どおり1,2,3の順に、
小山流では1,3,2になっております。